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なんごろく−膠原病

関節リウマチの診断基準 (最終更新2012/9/10)
関節痛・関節炎の鑑別診断 (最終更新2009/8/20)

関節リウマチ (最終更新2012/9/10)

関節リウマチの診断基準 (項目新設2009/10/29,最終更新2010/4/9)

このほど,22年ぶりに関節リウマチの分類基準が改定された.
ACR/EULARの2010年新基準(アメリカリウマチ学会年次学術集会ACR2009)
1.少なくとも1つ以上の関節に明確な臨床的滑膜炎(腫脹)が認められる
2.滑膜炎をより妥当に説明する他の疾患がみられない(SLE, 乾癬, 痛風などの除外)
→以下のスコアリングを行う.
関節病変
中・大関節に1つ以下の腫脹または疼痛関節あり 0点
中・大関節に2〜10個の腫脹または疼痛関節あり 1点
小関節に1〜3この腫脹または疼痛関節あり 2点
小関節に4〜10この腫脹,または疼痛関節あり 3点
少なくとも1の小関節領域に10個を超える腫脹または疼痛関節あり 5点
血清学的因子
RF,ACPAともに陰性 0点
RF,ACPAの少なくとも1つが陽性で低力価 2点
RF,ACPAの少なくとも1つが陽性で高力価 3点
滑膜炎持続期間
<6週 0点
≧6週 1点
炎症マーカー
CRP,ESRともに正常 0点
CRP,ESRのいずれかが異常 1点
スコア合計6点以上で,「RA確定例(definite RA)」と診断
ただし,この診断基準の感度,特異度は報告されていない(2010.4.17現在).
中・大関節: 肩関節、肘関節、股関節、膝関節、足関節。
小関節: MCP関節、PIP関節、第2〜第5MTP関節、第1IP関節、手関節。
血清学的因子: 陰性=正常上限値以下、陽性・低力価=正常上限値の1〜3倍まで、陽性・高力価=正常上限値の3倍より大。
滑膜炎持続期間: 評価実施時に存在する滑膜炎に関して、患者自身の報告に基づく滑膜炎症状(疼痛、腫脹、圧痛)の持続期間。
炎症マーカー: 正常/異常の基準値は各施設で採用しているものに準ずる。
この分類基準の目的は,できるだけ早期からRAを診断し, メトトレキサート(MTX)を開始することによって, 関節破壊の阻止を行うことである(Arthritis Rheum 2010;62:2569).ただし,偽陽性例が多くなると考えられるため,専門医による診断と治療が必要である.
米国リウマチ学会(ACR)1987年の分類基準
以前の分類では,感度,特異度が報告されている.
ACR改定分類基準(1987年 米国リウマチ学会)
1.朝のこわばり*少なくとも1時間以上持続
2.3カ所以上の関節炎*医師による3関節領域以上の軟部組織の腫脹or関節液貯留(部位は14カ所、すなわち左右のPIP〔近位指節間〕、MCP〔中手指節〕、手関節、肘、膝、足首、MTP〔中手指節〕の関節)
3.手の関節炎*手関節、MCP関節、PIP関節の少なくとも1カ所の腫脹
4.左右対称性関節炎*PIP、MCP、MTPに関しては完全に対称でなくても可(例:右第2PIPと左第3PIPでも可)
5.リウマトイド結節医師による骨突起部、伸展筋表面、傍関節部位の皮下結節の確認
6.リウマトイド因子血清リウマトイド因子陽性。正常人で5%以下の陽性率の測定法ならばどの方法でもよい。
7. X線所見の変化手指、手関節の正面撮影で、罹患関節近傍の骨びらんや骨の脱石灰化像を含むX線所見変化。変形性関節症のみでは不可。
上記7項目中4項目を満足すればRAと分類する。
*項目1〜4は6週間以上継続しなければならない。
発症1年以上のRAに対する感度:79%(71〜85%) 特異度:90%(84〜94%)
早期RA(1年以内)に対する感度:77%(68〜84%) 特異度:77%(68〜84%)
ACR 1987によるRAの診断特性: Sn 91〜94%,Sp 89%,LR+ 8.3〜8.5,LR- 0.07〜0.1(Arthritis Rheum 1988;31:315
日本リウマチ学会早期RA診断基準(1994)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
3関節以上の圧痛または他動運動時痛
2関節以上の腫脹
朝のこわばり
リウマトイド結節
赤沈20mm以上の高値またはCRP陽性
リウマトイド因子陽性
以上6項目中3項目以上を満たすもの
この診断基準に該当する患者は詳細に経過を観察し,
病態に応じて適切な治療を開始する必要がある.

感度,特異度不明

厚生省早期関節リウマチ診断基準
1.
2.
3.
4.
5.
6.
朝のこわばり 15分以上(≧1週)
3つ以上の関節域*の腫脹**(≧1週)
手関節またはMCP関節またはPIP関節または足関節またはMTPの腫脹**(≧1週)
対称性腫脹**(≧1週)
リウマトイド因子
手または足のX線変化,軟部組織紡錘腫脹と骨萎縮,または骨びらん
以上6項目中,4項目以上当てはまればRAと分類(診断)してよい
*14の関節域すなわち左右それぞれのPIP関節,MCP関節,手関節,肘関節,
膝関節,足関節,MTP関節のほか,左右のDIP関節,肩関節を含む18関節域のうち3つ以上
**関節炎による腫脹であり,骨化形成による関節腫大ではないこと
除外項目;全身性エリテマトーデス,混合性結合組織病,Behcet病,乾癬性関節炎,強直性脊椎炎

感度,特異度不明

 関節炎 (項目新設2009/8/12)

関節痛・関節炎の鑑別診断 (項目新設2009/8/20)

単関節炎を来す疾患
・炎症性
 ・感染性
  ・細菌性関節炎(非淋菌性敗血症性関節炎)
  ・淋菌性関節炎
  ・ライム病
 ・結晶性
  ・痛風(尿酸ナトリウム)
  ・偽痛風(ピロリン酸カルシウム二水和物)
 ・外傷性
・非炎症性
 ・変形性関節症
 ・外傷性
急性多発性関節炎を来す疾患
・関節リウマチ
・シェーグレン症候群
・ベーチェット病
・反復性多発軟骨炎
・Henoch-Schoenlein紫斑病
・ウェゲナー肉芽首相
・結節性動脈炎
・高安病
・ウイルス感染:パルボウイルスB19
・高脂血症性関節炎
・白血病
・結節性紅斑
・側頭動脈炎
・血清病
・脂肪織炎
・ウィップル病
・回帰性リウマチ
慢性多発性関節炎を来す疾患
・関節リウマチ
・全身性エリテマトーデス
・その他の結合組織病
・変形性関節症
・乾癬性関節炎
・ライター症候群
・潰瘍性大腸炎やクローン病に伴う関節炎
・強直性脊椎炎
・掌蹠膿疱症性関節炎
・サルコイドーシス
・多中心性網状組織球症
・肥大性骨関節症
・慢性痛風性関節炎
・神経障害性関節症
この項の内容は,以下の書籍から引用しました.
リウマチ病診療ビジュアルテキスト 第2版
上野 征夫 (著)
医学書院
2008年3月
ティアニー先生の診断入門
ローレンス・ティアニー・松村正巳 (著)
医学書院
2008年10月
考える技術 臨床的思考を分析する
スコット・スターン,アダム・シーフー,ダイアン・オールトカーム(著)
竹本 毅(訳)
日経BP社
2007年7月

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