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pES club(学生EBM勉強会)

最終更新:2023/11/20

第24回EBM Seminarは,2024年12月8日(日)の予定です.


pES clubが初めて本を出しました!
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 pES clubとは?

 pES clubはpost EBM Seminar clubの略で,EBMの手法を用いた学生主体のJournal club(勉強会)です.

 毎年12月〜翌々年3月の期間,毎月1回のペースで, 休日の9時半〜19時に,都内の会場にて,EBMの手法を用いた勉強会を実施しています.月1回の例会での議論を補う目的や資料の配付のために,メーリングリストも活用しています.
 内容は主に,臨床医学論文の読み方,文献検索の方法,プレゼンテーションスキル,l臨床現場でのコミュニケーションの方法,勉強会のマネージメントの仕方などです.

pES clubの歴史

 pES clubは2002年6月に発足しました.
 東京医科歯科大学の学生ACLS勉強会に南郷がコメンテーターとして参加したときの飲み会で,たまたま「EBMって知っとるか〜?」と口走ったことがきっかけです.
 ACLS勉強会に参加していた学生のほとんどは,EBMという言葉は聞いたことがあるものの,大学ではそれに関する講義が全くないか,あったとしてもさわりだけで内容はよく分からなかったと話しており,その実体についてはほとんど知られていないようでした.
 そこで2002年5月,学部学生を対象にした3時間のEBMセミナーを企画・開催しました.その場で行ったアンケートで,もっと勉強してみたいという声がたくさん聞かれたことから,small groupによるEBM勉強会を継続的に学生主体で行おうということになり,月1回の頻度での勉強会開催を目指して,2002年6月からpES club(post EBM Seminar club)が始まったのです.

現在の取り組み

 pES clubは発足時(第1期)の参加者は10名でしたが,そのほとんどが6年生であり,所属大学もバラバラであっため,卒業後に引き続き例会への参加を期待するのは難しいと考えられました.継続することに意味があると考えた南郷は,pES clubを1年間のEBM学習カリキュラムとする事にしました.すなわち,まず12月にEBMセミナーを行ってEBMの全体像を講義し,続く1月から翌年の3月までの15ヶ月間を1つのシーズンとして,月1回の例会を行いながらEBMの実践法を一通り学ぶというスケジュールにしました.
  第2期は参加者数を11名として,学年も3年生から6年生までと幅を持たせ,さらに,医学部に加えて歯学部の学生も含めて開始することになりました.また,第1期ではあまり計画的なカリキュラムを組むことができなかったため,第2期はあらかじめ学習内容を決めておくことにより,まんべんなくEBMについて学べるように工夫しました.具体的には,15ヶ月間を前期,中期,後期に分け,前期の例会では原則として,毎回EBMの5つのstep全てについて,特にstep3を中心にsmall group discussion形式で学習します.教材(シナリオ,チェックシートなど)は独自のものを作成し,なるべく参加者の興味に沿った題材を用いるよう心がけています.月1回の例会のみでは議論の時間が不十分であるため,これを補完するものとしてメーリングリストを立ち上げています.教材の配布や事務連絡,学生同士のディスカッションなどは,全てこのメーリングリストを通じて行っています.中期ではstep毎に集中して実践し,また合宿や忘年会なども行っています.後期は次のシーズンの学生を教えながら,知識と技術の定着を目指します.
  第3期ではさらに薬学生が加わり,第4期では薬学生に代わって看護学生が加わり,これまでと違った風を吹き込んできました.第5期では,4つの学部が揃って総勢20名の大所帯となったため,新たに学部を混在させた4つの“家”に分け,互いに切磋琢磨する環境を作っています.また,多様な参加者の興味に応えるため,南郷のほか社会人(歯科医師,薬剤師,看護師など)数名が講師陣に加わっており,取り上げる題材に応じて参加しています.

将来への展望

 pES clubはmultiple facultyで学習,運営しています.これまで徐々に対象を広げてきました.将来的には,医療と直接関係のない学部の学生も加えて,相互理解を深めながら勉強を進めたいと考えています.pES clubでは毎年12月第1日曜日にEBMセミナーを開催し,新たな学生を募集しています.詳細はThe SPELL(http://spell.umin.jp)をご覧下さい.

 pES clubに参加した学生は,EBMの実践法を身につけることにより,社会人になったあともこれを実践しつつ,さらに研鑽を積むことが望まれます.そのため,積極的に社会人との交流を深め,腕試しをする目的で,EBM-Tokyo(http://ebm.umin.ne.jp)などの各種ワークショップへの参加を推奨しています.また,pES clubの卒業後には,pES clubを盛り上げてもらうことをお願いすると共に,職場でEBM勉強会の立ち上げ,運営を支援しています.

 例会の内容

目標:
EBMの学習を通じて,将来役に立つ物事の考え方や社会人としての振る舞い方を,楽しくラクに勉強する.
内容:
・種々の研究デザインの論文についての批判的吟味に重点を置いたEBM実践の進め方
・個々のstepに集中した特訓
・TTD(Train the tutors days:各自が1つのテーマを選び,プレゼンテーションを行う):合宿形式で行う
・EBM実践大会
※pES clubはEBMの勉強会として発足しましたが,現在ではEBMの学習に留まらず,一社会人としての医療人となるために必要な知識や技術を養うことを目指したカリキュラムを組んでいます
年間スケジュール:
pES club1シーズンは1月から翌年の3月までです.前年の12月に行われたEBM Seminarに参加した学生の中から希望者を募り,15ヶ月間学習します.1シーズンは,前期(1月〜5月),中期(6月〜12月),後期(翌年1月〜3月)に分かれます.
前期では,シナリオを元に,治療,診断,予後,病因,害などのさまざまなカテゴリーの論文の批判的吟味を中心に,EBM5つのステップに沿って学びます.
中期では,応用編として,各ステップに特化した学習を行います.プレゼンテーションのトレーニングを行うための合宿や,1年間で学んだ集大成として,家ごとに課題に取り組む「EBM実践大会」も行います.
後期は,次のシーズンの前期の前半とオーバーラップするため,批判的吟味の復習をしながら,次期
pES生に教える技術を磨きます.
過去の例会の記録:
前期 批判的吟味トレーニング シナリオ・論文集
中期 step1〜step4大会 課題集
pES club 合宿TTD(プレゼンテーションの演習)
EBM実践大会
ポイント制度:
より積極的に学習するために,第2期から導入したポイント制.
MLや例会で気の利いた発言をしたり,核心を突いた質問をした場合に,その都度1〜3ポイントが与えられます.
例会のファシリテートやスモールレクチャーなどをした場合も,5〜10ポイントが与えられます.
なお,どのような場合にどのくらいのポイントが与えられるかは,ひとえに講師陣の独断と偏見で決められます.
最終的に15ヶ月間(3月例会終了時まで)の合計ポイントで競い合い,最もポイントが多かった人には,豪華賞品が贈られます.
個人ポイントランキング 優勝 準優勝 3位 4位 5位
第22期(2023年度) 医学部6年生
Straus家
336ポイント
薬学部6年生
Guyatt家
315ポイント
医学部6年生
Sackett家
305ポイント
医学部6年生
Straus家
296ポイント
医学部6年生
Greenhalgh家
294ポイント
第21期(2022年度) 医学部6年生
Straus家
371ポイント
薬学部6年生
Greenhalgh家
324ポイント
医学部5年生
Straus家
314ポイント
医学部5年生
Greenhalgh家
289ポイント
医学部5年生
Sackett家
289ポイント
第20期(2021年度) 医学部6年生
Sackett家
402ポイント
医学部5年生
Straus家
391ポイント
薬学部6年生
Straus家
360ポイント
医学部6年生
Straus家
357ポイント
医学部6年生
Greenhal gh家
311ポイント
第19期(2020年度) 医学部6年生
Sackett家
379ポイント
医学部5年生
Straus家
364ポイント
医学部5年生
Sackett家
350ポイント
薬学部6年生
Straus家
299ポイント
医学部5年生
Greenhalgh家
289ポイント
第18期(2019年度) 医学部6年生
Straus家
276ポイント
医学部6年生
Greenhalgh家
268ポイント
医学部6年生
Sackett家
282ポイント
医学部5年生
Guyatt家
257ポイント
医学部4年生
Straus家
240ポイント
第17期(2018年度) 薬学部5年生
Sackett家
259ポイント
医学部5年生
Sackett家
257ポイント
医学部6年生
Guyatt家
250ポイント
医学部5年生
Greenhalgh家
249ポイント
看護学部4年生
Greenhalgh家
240ポイント
第16期(2017年度) 医学部6年生
Sackett家
286ポイント
医学部6年生
Greenhalgh家
266ポイント
看護学部3年生
Greenhalgh家
265ポイント
医学部6年生
Guyatt家
249ポイント
医学部6年生
Straus家
237ポイント
第15期(2016年度) 看護学部4年生
Greenhalgh家
268ポイント
医学部5年生
Greenhalgh家
256ポイント
医学部5年生
Greenhalgh家
246ポイント
医学部5年生
Guyatt家
243ポイント
医学部6年生
Straus家
236ポイント
第14期(2015年度) 医学部4年生
Greenhalgh家
269ポイント
医学部4年生
Sackett家
266ポイント
医学部6年生
Sackett家
207ポイント
薬学部6年生
Greenhalgh家
205ポイント
医学部5年生
Greenhalght家
185ポイント
第13期(2014年度) 医学部6年生
Straus家
281ポイント
医学部6年生
Sackett家
266ポイント
看護学部4年生
Sackett家
183ポイント
薬学部6年生
Greenhalgh家
167ポイント
医学部5年生
Sackett家
157ポイント
第12期(2013年度) 医学部5年生
Sackett家
268ポイント
薬学部6年生
Straus家
259.2ポイント
医学部6年生
Guyatt家
258.5ポイント
薬学部6年生
Greenhalgh家
221ポイント
薬学部5年生
Straus家
214ポイント
第11期(2012年度) 薬学部6年生
Guyatt家
261ポイント
看護学部4年生
Straus家
252ポイント
医学部6年生
Straus家
244ポイント
薬学部5年生
Guyatt家
242ポイント
医学部6年生
Sackett家
236ポイント
第10期(2011年度) 看護学部修士2年生
Greenhalgh家
311ポイント
医学部6年生
Guyatt家
296ポイント
看護学部3年生
Straus家
293ポイント
薬学部6年生
Greenhalgh家
267ポイント
薬学部5年生
Guyatt家
258ポイント
第9期(2010年度) 医学部6年生
Straus家
293ポイント
薬学部修士2年生
Straus家
286ポイント
薬学部5年生
Greenhalgh家
271ポイント
看護学部4年生
Greenhalgh家
268ポイント
医学部5年生
Guyatt家
256ポイント
第8期(2009年度) 医学部6年生
Sackett家
293ポイント
薬学部修士2年生
Straus家
293ポイント
医学部4年生
Guyatt家
290ポイント
看護学部3年生
Greenhalgh家
283ポイント
医学部5年生
Straus家
267ポイント
第7期(2008年度) 医学部6年生
Straus家
298ポイント
薬学部修士2年生
Greenhalgh家
298ポイント
薬学部修士2年生
Straus家
279ポイント
薬学部4年生
Sackett家
254ポイント
歯学部6年生
Sackett家
240ポイント
第6期(2007年度) 歯学部6年生
Guyatt家
264ポイント
看護学部4年生
Straus家
258ポイント
医学部5年生
Sackett家
236ポイント
医学部5年生
Guyatt家
211ポイント
歯学部6年生
Greenhalgh家
205ポイント
第5期(2006年度) 歯学部6年生
Straus家
176ポイント
看護学部3年生
Straus家
166ポイント
歯学部6年生
Sackett家
157ポイント
薬学部修士2年生
Straus家
154ポイント
看護学部4年生
Greenhalgh家
152ポイント
第4期(2005年度) 歯学部5年生
141ポイント
看護学部4年生
118ポイント
医学部6年生
115ポイント
歯学部5年生
100ポイント
看護学部4年生
73ポイント

家制度:

会員が多くなったことにより,よりきめ細かなサポートと,より積極的なディスカッションを行うために,第5期から導入した家制度.
ハリー・ポッターの4つの寮のように,pES生を4つの家に分けています.
  • David Sackett家
  • Gordon Guyatt家
  • Sharon Straus家
  • Trisha Greenhalgh家
これらの家の名前は,EBMの4人の祖の名前から取っています.
それぞれの家にはリーダーとなる監督生をおき,4〜6人からなる家のメンバーのサポートをします.
家制度は,主として中期で行う作業をグループ単位で行うためのもので,新入生は前期終了時にいずれかの家に分けられます.
一度家が決まると,pES clubを卒業するまで,家が変わることはありません.
家のメンバー家同士が競い合って応用力を身に付けましょう.
家のポイントレースは,各メンバーの獲得点数とグループの獲得点数を合算して争います.
家ポイントランキング 優勝 準優勝 3位 4位
第22期(2023年度) Straus家
1868ポイント
Greenhalgh家
1827ポイント
Guyatt家
1735ポイント
Sackett家
1649ポイント
第21期(2022年度) Straus家
2064ポイント
Sackett家
1754ポイント
Guyatt家
1630ポイント
Greenhalgh家
1568ポイント
第20期(2021年度) Straus家
2472ポイント
Sackett家
1962ポイント
Guyatt家
1898ポイント
Greenhalgh家
1783ポイント
第19期(2020年度) Greenhalgh家
2304ポイント
Sackett家
2273ポイント
Straus家
2153ポイント
Guyatt家
1887ポイント
第18期(2019年度) Greenhalgh家
1497ポイント
Straus家
1494ポイント
Guyatt家
1418ポイント
Sackett家
1417ポイント
第17期(2018年度) Straus家
1296ポイント
Greenhalgh家
1259ポイント
Sackett家
1103ポイント
Guyatt家
1007ポイント
第16期(2017年度) Sackett家
1443ポイント
Greenhalgh家
1130ポイント
Guyatt家
985ポイント
Straus家
980ポイント
第15期(2016年度) Greenhalgh家
1340ポイント
Sackett家
1203ポイント
Straus家
846ポイント
Guyatt家
713ポイント
第14期(2015年度) Greenhalgh家
957ポイント
Sackett家
821ポイント
Guyatt家
552ポイント
Straus家
437ポイント
第13期(2014年度) Sackett家
831ポイント
Straus家
593ポイント
Guyatt家
586ポイント
Greenhalgh家
578ポイント
第12期(2013年度) Guyatt家
907ポイント
Straus家
818ポイント
Sackett家
701ポイント
Greenhalgh家
696ポイント
第11期(2012年度) Guyatt家
847ポイント
Straus家
823ポイント
Sackett家
786ポイント
Greenhalgh家
739ポイント
第10期(2011年度) Greenhalgh家
1353ポイント
Guyatt家
1253ポイント
Straus家
1108ポイント
Sackett家
671ポイント
第9期(2010年度) Greenhalgh家
1244ポイント
Straus家
1120ポイント
Guyatt家
1016ポイント
Sackett家
973ポイント
第8期(2009年度) Greenhalgh家
751ポイント
Straus家
715ポイント
Sackett家
693ポイント
Guyatt家
685ポイント
第7期(2008年度) Sackett家
940ポイント
Straus家
872ポイント
Guyatt家
705ポイント
Greenhalgh家
668ポイント
第6期(2007年度) Straus家
928ポイント
Guyatt家
882ポイント
Sackett家
838ポイント
Greenhalgh家
830ポイント
第5期(2006年度) Sackett家
774ポイント
Straus家
752ポイント
Greenhalgh家
597ポイント
Guyatt家
483ポイント

 これまで参加した学生の所属学部の変遷

pES clubは医学生のみを対象としたEBM勉強会として発足しましたが,その後,歯学生,薬学生,看護学生とシーズンを重ねる毎に1学部ずつ増やしていきました.
多学部の学生が合同で学習をすることは,幅広い視野を身につけることができ,それによって医学生の臨床判断が変わりうることを証明しました.

・Nango E, Yujiro Tanaka. Problem-based learning in a multidisciplinary group enhances clinical decision making by medical students: A randomized controlled trial. J Med Dent Sci 2010;57:109-118.

多学部の学生が集まることで,考えもしなかった新たな視点を持つことができ,互いの立場を尊重しながら,患者にとっての最善の医療を行うことができます.
学生の間から多学部の学生が合同で学習することは,将来の医療現場でのチーム医療を実践する際に役に立つことでしょう.
pES clubは,evidence-basedに行っているというわけです.

 pES club
EBM Seminar
参加者数         歴代pES club学生人数推移 医学生 歯学生 薬学生 看護学生 その他 合計  累計
第1回 33 第1期(2002年度) 10(10) 0 0 0 0 10 10
第2回 24 第2期(2003年度) 9(7) 5(5) 0 0 0 14(12) 22
第3回 29 第3期(2004年度) 3(2) 7(3) 5(5) 0 0 15(10) 32
第4回 39 第4期(2005年度) 3(3) 5(4) 0 2(2) 0 10(9) 41
第5回 37 第5期(2006年度) 7(6) 5(3) 5(5) 3(2) 0 20(16) 57
第6回 42 第6期(2007年度) 10(6) 4(4) 3(3) 3(0) 0 20(13) 70
第7回 51 第7期(2008年度) 7(3) 3(1) 4(3) 3(3) 0 17(10) 80
第8回 33 第8期(2009年度) 5(5) 2(0) 4(4) 1(1) 0 12(10) 90
第9回 39 第9期(2010年度) 8(4) 3(2) 6(5) 3(2) 0 20(13) 103
第10回 37 第10期(2011年度) 8(2) 3(1) 7(4) 2(1) 0 20(8) 111
第11回 54 第11期(2012年度) 5(4) 3(2) 6(4) 2(1) 0 16(11) 122
第12回 42 第12期(2013年度) 8(6) 1(0) 6(6) 1(1) 0 16(13) 135
第13回 31 第13期(2014年度) 10(5) 0(0) 2(1) 3(2) 0 15(8) 143
第14回 47 第14期(2015年度) 12(8) 0(0) 4(3) 5(3) 0 21(14) 157
第15回 36 第15期(2016年度) 9(5) 1(1) 3(3) 7(3) 0 20(11) 168
第16回 38 第16期(2017年度) 9(4) 1(0) 5(5) 4(3) 0 19(12) 180
第17回 51 第17期(2018年度) 8(7) 2(1) 3(1) 3(1) 0 16(10) 190
第18回 44 第18期(2019年度) 11(7) 2(0) 3(2) 3(1) 0 19(10) 200
第19回 43 第19期(2020年度)  11(5) 0(0) 4(3) 4(2) 0 19(10) 210
第20回 36 第20期(2021年度)  9(4) 1(1) 2(1) 4(1) 0 16(7) 217
第21回 38 第21期(2022年度)  10(7) 2(1) 3(2) 1(0) 0 16(10) 227
第22回 54 第22期(2023年度)  11(5) 1(1) 2(1) 2(2) 0 16(9) 236
第23回 54 第23期(2024年度)  7(6) 1(0) 5(4) 4(2) 0 17(12) 248
   合計 103 30 57 29 0 248  
※( )内は新入生数 

医学生 歯学生 薬学生 看護学生
歴代pES生
所属大学
東京医科歯科大学
慶應義塾大学
昭和大学
東京女子医科大学
聖マリアンナ医科大学
千葉大学
東京慈恵会医科大学
杏林大学
東邦大学
順天堂大学
横浜市立大学
日本医科大学
埼玉医科大学
筑波大学
日本大学
自治医科大学
東京医科大学
神戸大学
大阪大学
愛知医科大学
国際医療福祉大学
東京医科歯科大学
鶴見大学
日本大学
日本歯科大学
東京歯科大学
昭和大学
昭和大学
城西大学
明治薬科大学
北里大学
帝京平成大学
共立薬科大学
慶應義塾大学
東京薬科大学
武蔵野大学
横浜薬科大学
日本薬科大学
星薬科大学
昭和薬科大学
聖路加看護大学
東京医科歯科大学
国立看護大学
千葉大学
筑波大学
慶應義塾大学

数々のEBMerや東京医科歯科大学臨床医学教育開発学の皆さまに支えられ,開講9年目にして,参加学生数が100名を超えました.そして,開講19年目にして,参加学生数が200名を超えました.
皆さまのご協力に,感謝いたします.

 pES clubに関連する発表

論文

・Nango E, Yujiro Tanaka. Problem-based learning in a multidisciplinary group enhances clinical decision making by medical students: A randomized controlled trial. J Med Dent Sci 2010;57:109-118.

学会発表

2008/7/26: 南郷栄秀,田中雄二郎.多学部学生混在による小グループ学習(Small group learning; SGL)の教育効果.第40回日本医学教育学会大会,東京.
2007/7/27: 南郷栄秀,プレゼンテーション技術を磨くTraining the tutors day(TTD)の試み〜pES clubの軌跡:第5報〜.第39回日本医学教育学会大会,盛岡.
2006/7/29: 南郷栄秀,医・歯・看護学生を対象としたEBMのstep4教育の試み〜pES clubの軌跡:第4報〜.第38回日本医学教育学会大会,奈良.
2005/7/29: 南郷栄秀,医・歯・薬学生を対象とした卒前EBM教育の試み〜pES clubの軌跡:第3報〜.第37回日本医学教育学会大会,東京.
2004/7/30: 南郷栄秀,医・歯学生混在による卒前EBM教育の試み〜pES clubの軌跡:第2報〜.第36回日本医学教育学会大会,高知.
2003/7/26: 南郷栄秀,学部教育カリキュラム外における卒前EBM教育の試み〜pES clubの軌跡:第1報〜.第35回日本医学教育学会大会,佐賀.

 pES club入会にあたり

対象: 学部学生(学部不問),4年制学部の大学院修士課程(修士課程,博士課程前期)学生
     EBMをもっと深く勉強したい人
     スモールグループの勉強会を行いたい人
     楽して勉強する方法を身につけたい人
     他の学部の人や社会人と知り合いになりたい人
     みんなでワイワイ騒ぐのが好きな人
参加条件: 毎月の例会と合宿に参加できる人
        パソコンのメールアドレスを持っていて,メーリングリストに積極的に発言できる人
        何事にも自主的に積極的に参加できる人
参加費: 無料(お菓子持参)

 東京近郊の学部学生(学部・学年は問いませんが,大学院生(但し修士課程,博士課程前期は除く)は認めておりません)で,パソコンが使える方であれば,どなたでも参加できます. ただし,入会にあたっては,まず,毎年12月に開催されるセミナーに参加していただくことが必須です. また,人数制限もございます. 年度中途での入会は一切認めておりませんので,あらかじめ御了承下さい.

 pES clubは1年間のEBM学習コースですが,大学または大学院修士課程,博士課程前期を卒業するまでは自動的に継続されます.2年目以降は同じ内容を学ぶことになりますが,後輩を教えることを通して,自らも成長することを目指します.教える技術,伝える技術について,さまざまなノウハウを提供し,トレーニングします.

ご注意: 以下を必ずお読み下さい.

※ここ数年,pES clubへの入会を希望する学生さんが増加の一途をたどっていますが,私自身があまり多数の学生さんをフォローするほどのキャパシティーがないため,入会に当たってはやむを得ず選考行っています.選考基準は公開していませんが,pES clubでは一人でも多くの人に効果的にEBMを普及したいという考えから,なるべく異なる大学の学生さん,なるべく異なる学部の学生さん,なるべく異なる学年の学生さんを選ぶようにしています.ただし,同じ大学の同じ学年の学生同士を排除するものではありません.また,12月に開催するEBM Seminarに参加して希望すれば自動的にpES clubに入会できると勘違いされている方がいますが,そうではありませんので,ご了解いただければと思います.

※例年,pES clubへの入会を希望する方から,12月のセミナーには参加できないが1月からのpES clubに入会することはできないかという問い合わせを受けます. pES clubは1年間のコースでEBMを学ぶもので,12月のセミナーはその最初の講義と位置づけています.つまり,12月のセミナーで学んだ内容を前提としてコースが始まりますので,入会を希望する方には12月のセミナーへの参加を必須としています.
また,pES clubは例会の全日程への出席を原則としています.これはカリキュラム上,欠席した回の内容が欠落してしまうと,それ以降の学習に支障を来すためです.かなり高度な学習内容も含まれますので,例会に欠席をすることは,自らの理解に支障を来すだけでなく,一緒に学ぶ仲間に迷惑を掛けることにもなります.pES clubは,他の行事などと予定が重なった場合でもpES clubを優先してくれる人に参加していただきたいと考えています(大学の授業や実習はこの限りではありません).入会できる人数が限られているため,本当に学びたいと思っている人を優先していることをご了解下さい.

※pES clubは学生のEBM勉強会です.社会人は対象としておりません.EBM-TokyoのEBM workshopをご利用ください.

 12月のセミナーへの参加を希望される場合は,毎年10月中旬に当HPのEBM関連イベントにてご案内しますので,お申し込み下さい.

Seminar告知 歴代ポスター

             
第23回
(2023年)
Straus家

第22回
(2022年)
Guyatt家

第21回
(2021年)
Sackett家

第20回
(2020年)
Straus家

第19回
(2019年)
Straus家

第18回
(2018年)
Straus家

第17回
(2017年)
Sackett家

第16回
(2016年)
Guyatt家

第15回
(2015年)
Greenhalgh家

第14回
(2014年)
Sackett家

第13回
(2013年)
Greenhalgh家

第12回
(2012年)
Sackett家

第11回
(2011年)
Guyatt家

第10回
(2010年)
Greenhalgh家

第9回
(2009年)
Greenhalgh家
               

※Seminar告知の歴代ポスターは,pES Clubの現役生が作成しています.

※pES club例会で使用したシナリオは,各種勉強会などでご自由に利用していただいて結構ですが,制作者は著作権は保持します.ご利用前に一度ご連絡をお願いいたします.また,EBMスタイルの勉強会の運営に関してのご質問などもお受けいたします.こちらまでどうぞ.

 南郷の教育理念〜全人的教育

全人的教育とは,玉川学園を創立した小原國芳によって唱えられた教育理念で,大正デモクラシー期の教育改革運動である大正自由教育運動のなかで生まれた八大教育主張のひとつです(ウィキペディアより).
その後,現在に至るまで,全国のさまざまな学校において,その解釈や実現方法は異なるものの,それぞれが特色のある教育を行っています.

南郷が全人的教育を意識したのは,高校時代に通った学習塾でのことです.
当時(今でもそうだと思いますが),予備校や塾といえば,自らコースや講義を選んで受講するものでした.大学受験の合格実績には,夏期講習のみの受講生も含まれていたりすることがありましたが,私はどことなく違和感を抱いていました.合格者は,本当にこの予備校におかげで受かったのでしょうか.数学だけを教える,英語だけを受講する,というのは教育の切り売りだと思うのです.1週間学んだことがたまたま試験に出て,多少は合格に寄与したかも知れませんが,それは偶然だった可能性が高く,決して戦略的に学んだ結果とは思えません.

私が通った塾では,大学入試に合格することを真のアウトカムとして,個々の学生にとって何が必要かを,塾長自ら考えてくれました.具体的には,科目毎の合格ラインを決めて,どの科目はプラス点が取れて,どの科目が何点足りないかを評価し,合格するためにはどの部分を伸ばすのが最も効率的かを教えてくれました.この方法は,当時の私にはとても合理的で,納得のいく考え方のように思えました.生徒自身が,どこが得意でどこが不得意かを評価して,合格するためには得意な部分を伸ばす方がいいのか,あるいは不得意な部分を補う方がいいのかを考え,どの科目をいつの時期に受講すべきかを決めることができるでしょうか.もちろん,それが自分でできる生徒は,どんどんやればいいでしょう.でも,多くの生徒には,どの科目をいつの時期に学ぶべきか,ガイドしてくれる教師が必要だと思うのです.

最近では真面目な研修医さんや学生さんが増えてきて,自分たちで勉強会や講演会を開いていたりします.これは,とても結構なことです.でも,心配に思うのは,彼らの学んでいることが正しいことなのかどうかです.
主導権を握るのは研修医や学生でいいでしょう.でも,明らかに間違った方向に進んでしまったときには,それを止めてくれる人が必要です.つまり,勉強会には,常に無言の指導者silent leaderがいるべきです.

人を教育するとき,私はその人の全てに関わりたいと思います.教育者の持てる全ての力を駆使して,あらゆることを伝えたい.EBMしか教えない,診療しか教えないというような情報の切り売りでは,あまりに無責任だと思うのです.
全人的教育をするために自分自身が幅広い教養を身につけなければならないという事実も,また研修医や学生が私に与えてくれるさまざまな刺激も,私自身の成長の糧になります.教える側が完璧であることは稀です.私自身が,学生と一緒に学び,学生と一緒に成長したいと願っています.
その研修医や学生にとって,南郷がいたことに大きな意味があり,南郷がいたために人生が変わったとなれば,私の教育活動は成功したと言えます.それが,私が後世に残せるものでしょう.
知識・技術の切り売りをせず,全人的教育を,これがpES clubの理念です.

 pES club指定教科書

 pES clubで学ぶに当たって,読むべき本を以下のように指定します.

製薬業界の闇〜世界最大の製薬会社ファイザーの正体

著者: ピーター・ロスト
訳者: 斉尾武郎
価格: 1,890円(税込)
出版社: 東洋経済新報社
ISBN-10: 4492501991
ISBN-13: 978-4492501993
発行年: 2009/12/11
業界最大手の巨大製薬企業であるファイザー社の元社員による内部告発で,製薬業界の裏側をさらけ出す衝撃の1冊
利益を上げるためなら,ここまでやるのかと呆れるのを通り越して感心してしまいます
薬に対する印象ががらっと変わります

考える医師

著者: 名郷直樹,吉村学
価格: 3,365円(税込)
出版社: メディカルサイエンス社
ISBN-10: 4903843017
発行年: 2008/2/25
EBMを一通り学んだ人が,さらに理解を深めるのに有用な一冊.
そして,私達はどのように判断を考えればいいのか,EBMの奥深さが分かります.
ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実
著者: Marcia Angell
訳者: 栗原千絵子,斉尾武郎
価格: 2,415円(税込)
出版社: 篠原出版新社
ISBN: 4884122623
発行年: 2005/11
薬の値段はどうやって決まっているのか?薬の開発費とは?医療界で一番儲けているのは誰だ?
新薬とは何か?なぜ同じ種類の薬がたくさんあるのか?製薬会社の真の姿が分かり,EBMの根底が崩れる1冊.それでもあなたは薬を使いますか?これで,確実に医療の見方が変わります.
医療関係者だけではなく,全ての人にとっての必読書.

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