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エビマヨの会(EBM-style Journal Club)

木曜抄読会の過去のテーマはこちら
BMJクリスマス号のAbstract翻訳はこちら

 エビマヨの会とは?

 エビマヨの会とは,東京北医療センター総合診療科で行われているEBM-style Journal club(抄読会)です.
 最新の論文の批判的吟味を行い,実際の診療でどうするかをディスカッションしています.

 東京北医療センターでは,私が赴任した2007年から院内のJ1(初期研修医1年目)を対象にモーニングカンファレンスを行ってきました.
これは,初めて医師として仕事をする上で必ず必要となるにもかかわらず,系統的に学ぶ機会のない以下の内容を扱っています.

1st Semester:病棟業務基礎講座
 病棟でのマイナートラブルの対処法,処方箋の書き方,輸液の組み立て方,γ計算,血液ガス分析の解釈法など
2nd Semester:急患室での対応シリーズ
 救急外来で遭遇する疾患の初期治療を,EBMの考えに基づいて誰に頼らなくても対処できる方法を,症候・疾患別に学ぶ
3rd Semester:急患室での対応実践編−リアル救外シミュレーション−
 2nd Semesterで学んだ知識を元に,実際に経験した症例について,あたかも救急外来で患者を診療している状況を模して,なるべくリアリティをもってJ1だけで対応を考える

 

 これに対して,2008年度にモーニングカンファレンスを終えた2009年度のJ2から,論文の批判的吟味のトレーニングをしたいという申し出がありました.
 そこで,私が過去1ヶ月以内のメジャー雑誌に掲載された最新論文から興味深いものを選び,それを読むというエビマヨの会を立ち上げました.
 エビマヨの会では,はじめてシートを用いて批判的吟味を行い,実際の診療でどのように判断をすればよいかをディスカッションしています.
 後述の木曜抄読会との違いは,木曜抄読会がどちらかというと初心者向けなのに対し,エビマヨの会ははじめてシートにあるような内容は基本的に理解していることを前提として,そこからさらに深い吟味を行い,実際の診療に論文の結果を生かすということに焦点を当てています.
 したがって,エビマヨの会は,中級〜上級者向けということになります.

 エビマヨの会は原則として,毎週水曜日の17時半〜18時半で行っています(大抵盛り上がってエキサイトするので,延長します).J2以外も希望者は参加でき,院外の方でも職種に問わず参加可能です.
参加を希望の方は,以下の注意をよく読んで,こちらから御連絡下さい.

エビマヨの会は,中級者以上を対象としたEBM-style Journal Clubです.
多くのEBM勉強会では初心者向けで臨床研究の専門用語の解説に追われてstep4のディスカッションまで至らないことに不満を持ったことから始まった抄読会です.
臨床疫学の知識を持って臨床研究について大方理解できていることを前提にこれらの説明は省略してディスカッションを進めますので, 少なくともはじめてシートにあるような内容が理解できていない方,積極的に発言をなさらない方の参加はご遠慮下さい.
エビマヨの会の開催日時は原則として水曜日17時半〜18時半ですが,都合(ほとんどは,管理人の出張が原因ですが)により,休会したり,開始時間を変更することがあります.
休会,開始時間の変更をする際には,メールで御連絡します.
エビマヨの会ははじめてシートに沿って批判的吟味を進めますので,既に臨床研究の知識を十分にお持ちの方でも,参加前にはじめてシートをよくお読み下さい.
円滑なディスカッションにより参加者の貴重な時間を節約するために,よほど論文を読むのが早い方でない限り,予習をお願いします(主催者も予習をしています).
エビマヨの会終了後,当日または翌日にこのページにディスカッションの内容をupします.

 

 ちなみに,東京北医療センター総合診療科では,エビマヨの会とは別にレジデントと指導医で木曜抄読会を行っています.
 これは,各回総合診療科をローテーションしているレジデントと指導医が輪番で担当し,自ら読みたい論文を批判的吟味したり,勉強した内容を発表したりしています.
 木曜抄読会の過去のテーマはこちら
 BMJクリスマス号のAbstract翻訳はこちら

東京北医療センター総合診療科での研修で常時使用している推薦図書はこちら

 これまでのエビマヨの会で扱った論文とそのディスカッションの内容

 過去のものは少しずつupしていきます.
 ※このページを発見した当院レジデント,pES生・卒業生は,表彰しますので,管理者まで一報下さい.

 批判的吟味のチェックシートはこちら 最終更新日: 2011.2.3

2010年度

23. (2011.1.26) 軽度の症状を呈する収縮期心不全患者へのeplerenone(エプレレノン)投与は死亡率を減らす(EMPHASIS-HF) RCT N Engl J Med 2011;364:11
22. (2010.12.22) 胸部圧迫のみの心肺蘇生が標準的な心肺蘇生よりも優れているとは必ずしも言えない SR Lancet 2010;376:155
21. (2010.8.11) カルシウムサプリメントは心筋梗塞や心血管イベントのリスクになる SR BMJ 2010;341:c3691

2009年度

20. (2010.3.24) 23価肺炎球菌ワクチンは施設入所者であれば肺炎を減らすが,死亡率は減らさない RCT BMJ 2010;340:c1004
19. (2010.3.17) 心房細動患者では脈拍コントロールは甘くしても厳格にしても予後は変わらない(RACEU) RCT N Engl J Med 2010;362:1363
18. (2010.2.10) 重度の低血糖は死亡率を増やすが,ACCORD試験での血糖集中治療群の死亡増加は低血糖が原因とは言えない RCT BMJ 2010;340:b4909
17. (2010.1.13) 消化性潰瘍出血における低用量aspirin療法の継続は,再出血を増やし死亡率を減らす可能性がある RCT Ann Intern Med 2010;152:1
16. (2010.1.6) 良くある疾患のリスクに対して家族歴は感度が低く特異度が高い SR Ann Intern Med 2009;151:878
15. (2009.12.16) 脂質異常症の治療において,併用療法はスタチン単独療法よりも死亡率を下げない SR Ann Intern Med 2009;151:622
14. (2009.12.2) 行動介入と自宅血圧モニタリングの併用は血圧コントロールに有効かも知れない RCT Ann Intern Med 2009;151:687
13. (2009.11.25) 非肥満2型糖尿病の二相性インスリンに追加のmetforminはrepaglinideよりも優れる RCT BMJ 2009;339:b4324
12. (2009.9.30) dabigartan(ダビガトラン)は心房細動患者の脳卒中発症予防に対してwarfarinよりも劣ることはなく出血が少ない(RE-LY) RCT N Engl J Med 2009;361:1139
11. (2009.9.11) 運動をするとアルツハイマー病の発症が抑えられる Cohort JAMA 2009;302:627
10. (2009.8.12) 旅行時間が長いほど,静脈血栓塞栓症のリスクが高くなる SR Ann Intern Med 2009;151:180
9. (2009.8.5) T度房室ブロックがあると,心房細動発症率と死亡率が増える Cohort JAMA 2009;301:2571
8. (2009.7.22) 大腸結腸癌の高リスク患者におけるAdvanced Neoplasiaに対して,CTコロノグラフィーはある程度有用である 診断 JAMA 2009;301:2453
7. (2009.7.15) アルツハイマー病の自己スクリーニング検査(TYM)はある程度有用だが,信頼性が低い 診断 BMJ 2009;338:b2030
6. (2009.6.24) S状結腸鏡による大腸癌スクリーニングは大腸癌発症率を減らすが死亡率は減らさない(NORCCAP trial 1) RCT BMJ 2009;338:b1846
5. (2009.6.17) 2型糖尿病と冠動脈疾患の治療に関するランダム化試験(BARI-2D) RCT N Engl J Med 2009;360:2503
4. (2009.6.10) 制酸薬を投与開始してしばらくの間は,院内肺炎のリスクが上がる Cohort JAMA 2009;301:2120
3. (2009.6.3) 糖尿病患者における血糖の厳格なコントロールの心血管アウトカムと死亡に対する効果 SR Lancet 2009;373:1765
2. (2009.5.27) 急性心筋梗塞入院患者における自然発症および医原性低血糖と死亡の関係 Cohort JAMA 2009;301:1556
1. (2009.5.20) 耐糖能異常の日本人における,ボグリボースの2型糖尿病発症予防効果 RCT Lancet 2009;373:1607

※エビマヨの会のディスカッションの内容について,ご意見のある方は,是非こちらまでお寄せ下さい.ご了解が得られれば,ご意見を掲載させていただきます.
また,管理者は著作権は保持します.引用は自由ですが出典を明記してください.また,可能でしたら,ご利用前に一度ご連絡をお願いいたします.




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