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なんごろく−血液

血小板減少を起こす代表的な薬剤 (最終更新2009/8/13)

 血小板減少症 (最終更新2009.8.13)

血小板減少を起こす代表的な薬剤 (項目新設2009/8/13)

薬剤分類 薬剤と血小板減少の関係が5回以上報告されている薬剤 その他の薬剤
ヘパリン製剤 未分画ヘパリン,低分子ヘパリン
キナアルカロイド キニン,キニジン
抗リウマチ薬 金製剤 D-ペニシラミン
抗菌薬 リネゾリド,リファンピシン,サルファ剤,バンコマイシン
鎮静薬・抗けいれん薬 カルバマゼピン,フェニトイン,バルプロ酸 ジアゼパム
抗ヒスタミン薬 シメチジン ラニチジン
鎮痛薬 アセトアミノフェン,ジクロフェナク,ナプロキセン(NSAIDs) イブプロフェン
利尿薬 クロロジアジド ヒドロクロロチアジド
化学療法薬と免疫抑制薬 フルダラビン,オキサリプラチン シクロスポリン,リツキシマブ
頻度が最多なのは,免疫複合体を作るヘパリンで,7日間投与で3〜6%に発症.
次が自己抗体を作る金製剤で発症率1.0%,同じ機序のプロカインアミドは極めて稀と考えられる.
薬剤特異的抗体を作るAbciximabは初回曝露で発症率0.5〜1.0%だが,2回目の曝露で10〜14%に上がる.
Fiban型薬剤ではglycoproteinUb/Vaと反応して構造変化するが,この機序のTirofibanやEptifibatideは発症率0.2〜0,.5%.
Quinine型薬剤では薬剤誘発性抗体が膜蛋白に結合するが,この機序のQunine,サルファ剤,NSAIDsで,発症率はquinineで100万例あたり26,それ以外の薬剤ではさらに稀.
ハプテン依存性抗体を作るペニシリン,セフェム剤では発症は極めて稀である.

NEJM 2007;357:580

上記薬剤は血小板減少を起こす一部のものである.
血小板減少を起こしうるさらに他の薬剤については,Oklahoma大のDrug-Induced Thrombocytopeniaサイトも参考のこと.
ちなみに,HIT(heparin induced thrombocytopenia)が起こった場合は,ヘパリンを中止し,アルガトロバン2microg/kg/minの持続静注を開始する.
海外では,bivalirubinやlepirudinを使用するが,本邦では使えない.
ワーファリンを最初から使用すると皮膚壊死を起こすので,アルガトロバンで治療を開始して,血小板数が元に戻るか,15万/microl以上になったら開始する.
アルガトロバンとワーファリンは最低5日間併用する.
DVTのスクリーニングを行い,血栓がなかったら少なくとも4週間は抗凝固する.
血栓があった場合の抗凝固は3〜6ヶ月とされるが,明確なエビデンスはない.

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