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総合診療に役立つ情報源 (最終更新2020/10/16)
EBM一般 (最終更新2020/10/16)

 総合診療に役立つ情報源 (最終更新2020/10/16)

ここに掲載している情報源は,総合診療の診療で常時使用しているもので,特におすすめするものです.

UpToDate
エビデンスに基づいた電子教科書.多くの大学病院や臨床研修病院で導入されています.
臨床上の疑問という視点でをトピックスが収載されています.記載が多く内容が豊富ですが,Summary and Recmmendationにおおよその内容がまとめられていて,診療ガイドライン作成の国際標準方法であるGRADE systemに準拠した推奨が提示されているので,まずはここを読むのがおすすめです.参考文献のMedline抄録まで閲覧可能.記載は全て英文ですが,英語が苦手な方でも,Google翻訳で簡単に内容の把握をすることが可能です.サイト管理者いちおしの二次資料で,欲しい情報はだいたい載っているので,ほぼ毎日使っています.
個人購読は年間契約で$519,2年契約で$929,3年契約で$1,229(学生・研修医は英文の研修証明書を提出すれば年間契約で$199),2年契約で$369です.
スマートフォンへのインストールができ,どこでも手軽に検索が可能です.
UpToDateの使い方例を示した@nifty医薬品情報フォーラム・夕食セミナー(2004.6.19,東京)での講演スライドはこちら
DynaMed
電子データベースでエビデンス集.情報は毎日更新されます.従来の教科書と同様,疾患毎に病態,予後,診断,治療,予防などの項目別に分かれて書かれています.記載は全て英語ですが,記載が箇条書きになっており,重要な記載ほど優先して,かつ太字で表示されるので,英語が苦手の方でも比較的読みやすいと思います.
管理者いちおしの二次資料でで,論文を探したいとき,特定の検査法や治療法の効果の大きさが知りたいときに重宝します.
契約するとスマートフォンにもインストール可能です.
個人購読は年間契約で$399(研修医は$149,学生は$99)です(研修医料金,学生料金は2010年から2020年の10年間据え置きで値上げしていません!).
DynaMedの日本語サイトはこちら
動脈硬化御三家 高血圧・糖尿病・脂質異常症をまるっと制覇!
Gノート増刊 Vol.5 No.2
南郷栄秀(編集)
羊土社
2018年3月4日

Gノートで特集を組んだ高血圧,糖尿病,脂質異常症のエビデンスに基づいた診療を1冊にまとめ,アップデートしたものです.動脈硬化に関連するこれらの疾患は別々に語られることが多いですが,併存することも治療が共通することも多いため,まるごと1つに扱うほうが頭が整理されます.
診療現場でどのように診療を進めればいいか,具体的に記載しているので,診療の基本を身に着けたい医師やその他の医療職の方におすすめです.
聞く技術-答えは患者の中にある 第2版
ローレンス ティアニー(編集),マーク ヘンダーソン(編集)
日経BP社
6600円

日々の診療で診断を付けるという作業はなかなか難しいものです.
特に,鑑別診断が思い浮かばない,事前確率が分からないということは多いですが,そういった疑問に答えてくれるのがこの本です.
病歴についての尤度比も載っていて,とても役に立ちます.
ただし,事前確率については,アメリカと日本では違うし,日本でも場所や環境によって異なるので,参考程度にする必要があります.
2013年10月31日に第2版が出ました.
考える技術-臨床的思考を分析する
スコット・スターン(著),竹本毅(翻訳)
日経BP社

さまざまな症候についての鑑別診断の方法をevidence basedに解説した本.
鑑別診断から,診断の手がかりを踏まえながら,診断を進めていく道筋を示してくれます.
その方法は具体的なので,とても分かりやすくなっています.
さまざまな病歴,身体診察,検査所見の感度・特異度,尤度比が示されています.
2011年6月23日に第2版が出ました.
Evidence-Based Physical Diagnosisマクギーの身体診察
Steven McGee(著)
Saunders

診断の二次資料です.冊子体なので,webなどでは利用できませんが,特に身体診察の所見についての感度・特異度,尤度比が充実しています.
2012年3月19日に英語版第3版が発売されました.英語が嫌だからといって日本語版を購入しようとする方がいらっしゃいますが,断然に英語版をお薦めします.見ていただくと分かりますが,ほとんど必要な情報は表にありますので,英語でも苦痛ではありません.
2014年4月30日に日本語版第3版が発売されました.日本語版第2版よりは安いですが,英語版第3版より高いです.
2017年2月16日に英語版第4版が発売されました.
2019年5月18日に日本語版第4版が発売されました.

JAMA evidence The Rational Clinical Examination: Evidence-Based Clinical Diagnosis
JAMA版 論理的診察の技術 ―エビデンスに基づく診断ノウハウ―

ヴィッド L サイメル (著), ドルモンド レニ(著),竹本毅(翻訳)
日経BP社

米国医師会雑誌(JAMA)の好評連載をまとめたJAMAエビデンスシリーズの集大成
JAMAに不定期で連載されている診断についてのシステマティック・レビューは,他にも類を見ないクオリティーの高さと選ばれたテーマの重要度を考えると,これを読まずには診断推論はできないと言えるでしょう.
JAMAに連載された論文からさらに新しいエビデンスを加筆修正されてまとめられた,これ一冊あれば全てを網羅するというとても有り難い書籍です.
待望の日本語版が出るので,さらに読みやすくなります.
なお,最新のJAMA Rational Clinical Examinationはこちら
2010年5月20日に日本語版が出ました.

ジェネラリストのための内科診断リファレンス: エビデンスに基づく究極の診断学をめざして
上田 剛士 (著),‎ 酒見 英太 (監修)
医学書院
2014年2月10日

疫学、病歴、身体所見、検査という診断学の一連の流れすべてを網羅し,エビデンスに基づいた診断とは何かを追求した書

感染症レジデントマニュアル
藤本卓司(著)
医学書院


感染症の本では最もコンパクトで,かつ十分内容が網羅されている良書です.
詳しすぎないので,忙しい診療現場でさっと使えるのが良いですね.
ポケット版で白衣のポケットに入るのも嬉しいです.
当院での感染症診療は,よほど特殊な場合を除き,ほとんどこの1冊で済んでいます.

2013年12月24日に第2版が出ました.
薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳
伊藤 真也 (編集), 村島 温子 (編集)
南山堂


妊婦や授乳婦に対する薬剤の使用について,添付文書の記載を見ても困ることが多い.
本書は,妊婦・授乳婦の薬物治療にかかわるすべての医療従事者から,臨床で即戦力となる書籍として高い支持を得てきました.
改訂3版ではこれまでの項目をまとめ直し,医薬品情報をアップデートするとともに総合評価を見直しています.
1,200種類以上の薬剤が収載されておりこれ一冊で完結します.
土曜日の紹介は嫌われる
病院総合診療科×診療所 病診連携ケースカンファ集
南郷栄秀 (編集), 岡田 悟 (編集), 藤沼康樹 (編集), 重島祐介 (編集)
南山堂
2017年11月28日


診療所⇔病院総合診療科.互いに紹介はするけれど,「培養とらずに抗菌薬投与して効かないときって紹介して大丈夫?」「土曜の紹介はやめて」など,モヤモヤしたことありませんか?本書ではそんな病院と診療所の齟齬を解消するため,互いの立場や考えを理解すべく,カンファ形式で診療所と総合診療科のスタッフが語り尽くします.
病院総合診療のあり方を呈示する良書です.読み物で気楽に読むことができます.

 EBM一般 (最終更新2020/10/16)

Evidence Based Medicine
Sharon E. Straus,W. Scott Richardson,Paul Glasziou,R. Brian Haynes(著)
Churchill Livingstone

オレンジ本の愛称で呼ばれているEBMのバイブル.
青本と呼ばれていた第2版まではEBMの父David Sackettがfirst authorでしたが,第3版になり,その弟子のSharon Strausが全体を取りまとめることになりました.
EBMとは何かだけでなく,どのように教えるかについても詳しく書かれた名著です.
EBMerを自称するなら,この本を持っていないなんて,”もぐり”です!

2010年12月17に第4版が発刊されました.(2012/8/11追記)
2018年5月7日に第5版が発刊されました.(2020/10/16追記)

Clinical Epidemiology: How to Do Clinical Practice Research
R. Brian Haynes,David L Sackett,Gordon H Guyatt,Peter Tugwell(著)
Lippincott Williams & Wilkins

歴史あるClinical Epidemiologyの第3版.予防,治療,診断,予後といった医療と健康管理の現場で起こる問題やその研究,そして病気の原因や生命の質などといった臨床や医療現場に関わる研究に焦点を当てて,経験豊富な臨床家によって書かれている.
臨床疫学を臨床家の立場で学ぶに最良の書.
学びなおしEBM GRADE approach時代の臨床論文の読み方
豊島 義博 (編集),‎ 南郷 里奈 (編集),‎ 蓮池 聡 (編集)
クインテッセンス出版
2015年6月10日

「論文引用すればEBM」「RCTを押さえておけばバッチリ」──その考えかたはすでに時代おくれです.Guyattが1991年に提唱して以来,EBMは研究デザイン中心主義からアウトカム中心主義に大きく舵を切っています.本書は現在のEBMの潮流を整理するとともに,GRADEアプローチ時代の臨床論文の読みかたの基礎を解説.EBM実践の第一歩として,あなたの理解を助けます.
基礎から学べる!EBM
名郷直樹 (著),‎ 南郷栄秀 (著)
医学出版
2014年10月

初期研修医がローテート研修する中で,いかにEBMを実践するか? 初期研修医の皆さんにとってEBMの実践は,単なるお題目ではありません.厚生労働省が定める初期研修の行動目標の中にも,問題対応能力の中の一項目として,EBMの実践が明確に掲げられています. つまり,EBMは関心ないから,では済まない,達成されなくてはいけない必須の目標なのです. 臨床研修指定病院の教育専任医師として,10年以上にわたって力を注いできた初期研修医へのEBM教育で培ったノウハウを,もったいぶらずにすべてオープンにして,研修医諸君に臨床現場で,EBMを実践できるような道具立てを提供し,それらの道具を使ってもらえるようにする本です.研修医だからこそ,EBMが実践できる.本書はそのお手伝いをします. 研 周囲(けん しゅうい)先生がさまざまな施設で研修するなかで経験する出来事や指導医との対話を読みながら,EBMについて学べる1冊.「月刊レジデント」で連載され大好評を頂いた記事がついに書籍化されました.◎多彩なキャラクターたちの対話形式でEBMの基礎から実践,応用まですらすら学べる.図や表を豊富に用いることでさらに読みやすく.患者さんのための診療を学ぶならこの1冊!
考える医師
名郷直樹,吉村学(監訳)
メディカルサイエンス社

Clinical Thkinking-Evidence, communication and Dicision-Makingの題で,EBMを極めた3人の著者が自らの家庭医としての経験を元に,患者とのコミュニケーションや臨床決断をいかにして行うか,その思考のフレームを著した教育書である.
臨床医として直面する問題を解決するために医学的な事実をどう利用するかに関して,サイエンスとアートの側面から解説している.
私も,第4章,診断の翻訳を担当しました.
EBMを一通り学んだ人には,なかなか面白い本だと思います.




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