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資料集-日常業務で有用な情報源

最終更新2013/2/8


「日常業務での効率の良い情報収集の方法について」の解説はこちら.以下に示した情報源の使い分けについて一つの方法を提案しています.

情報源を検索する際は,1つの情報源で満足しないで下さい.それぞれ欠点がありますので,間違う可能性があります.これは,情報の網羅性と改定の迅速性についての研究でも明らかにされています(J Clin Epidemiol 2012 Sep 10). したがって,複数の情報源を参照して判断することを強く勧めます.

Google
 
日本語/英語サイト
Google検索は結構使えます.とりあえず,調べたいという場合はもちろん,言葉の定義や世の中での現在の流れについて調べたい場合は,Googleで検索すると良いでしょう.どの2次資料を使えばいいのか分からないときは,一番最初にGoogleで調べることをお勧めします
 PubMed
英語サイト
言わずと知れた医学系論文検索サイト.米国National Library of Medicine(NLM) が提供する最大の医学データ-ベースMedlineの無料検索ができます.1966年以降の70ヶ国以上4000誌,1100万件以上の論文が収載されています.
最もシンプルで分かりやすいPubMed検索方法の解説はこちら(PDFファイル971KB)
 The Cochrane Library
英語サイト
コクラン共同計画The Cochrane Collaborationが作成する,システマティック・レビューを中心としたデータベースです.システマティック・レビューを集積したデータベースをCDSR(Cochrane Detabase of Systematic Review)と呼び,治療に関する質の高いシステマティック・レビューが収載されています.
欲しい情報が必ず載っているとは限りませんが,非常に質が高いので,うまく見つかれば,批判的吟味せず結果を信じることができます.見つかれば儲けもの,と考えると良いでしょう.
個人購読する場合は,年間£140(税込み£164.50)です.
 ACP Journal Club
英語サイト・雑誌
Core journalの優れた論文を選び出し,構造化抄録の形式で1ページまとめたものです.つまり,A4 1ページだけ読めば,批判的吟味済みの論文の内容が得られ,さらにその臨床上の意義を示した解説までわかります.隔月で発行されます.
年間購読料$101(卒後5年までS71,学生$49)です.姉妹紙に,以下の各誌があります.
Evidence Based Medicine
Evidence Based Mental Health
Evidence Based Nursing
Journal of Evidence Based Denteal Practice
 UpToDate
英語サイト・CD-ROM
エビデンスに基づいたCD-ROM版の電子教科書.年3回の改訂でCD-ROMが送られてきます.オンライン版もあり,多くの大学病院や臨床研修病院で導入されています.
臨床上の疑問という視点でをトピックスが収載されています.記載は全て英文ですが,長いトピックスには末尾にRecmmendationがついているため,まずはそこを見るだけでもおおよその内容は把握することができます.参考文献のMedline抄録まで閲覧可能.
2011年10月から,タイトルの日本語検索が可能になり,便利になりました.
個人購読は年間契約で$495(研修医は英文の研修証明書を提出すれば$195)です.
UpToDateの日本語サイトはこちら
UpToDateの使い方例を示した@nifty医薬品情報フォーラム・夕食セミナー(2004.6.19,東京)での講演スライドはこちら
 DynaMed
英語サイト
エビデンスに基づいた電子教科書.オンラインとPDAでのみ利用可能.情報は毎日更新されます.従来の教科書と同様,疾患毎に病態,予後,診断,治療,予防などの項目別に分かれて書かれています.記載は全て英語ですが,記載が箇条書きになっており,重要な記載ほど優先して,かつ太字で表示されるので,英語が苦手の方でも比較的読みやすいと思います.
管理者いちおしの二次資料です.
オフラインでは利用できないのが残念ですが,PDAがあれば,それも解決です.
個人購読は年間契約で$200(研修医は$150,学生は$100)です.
DynaMedの日本語サイトはこちら
 MMJ
日本語雑誌
以前のJAMA日本語版がリニューアルしたものです.ACP Journal Clubに似ていますが,日本語で書かれた雑誌です.毎月,有名雑誌の構造化抄録に解説を付けて10本程度の原著論文が掲載されます.webで見ることができないのが残念ですが,英語が特に苦手で,どうしても日本語でないと,という方には有用かも知れません.
1冊950円,年間購読9500円です.
 循環器トライアルデータベース
 

日本語サイト
循環器領域(糖尿病,高脂血症など心血管疾患に関連する領域も含む)の介入研究について,構造化抄録とその解説を提供するサイト.ACP Journal Clubに似ていますが,こちらはwebのみで,冊子体はありません.ライフサイエンス出版が制作し,大日本住友製薬が提供しており,無料で利用できますが,conflict of interstの観点からは比較的中立的な立場をとったコメントが多いように思えるサイトと思います.PubMedのAbstractに飛べるのも魅力です.
姉妹サイトとして,以下の2つのサイトがあります.

糖尿病トライアルデータベース
骨粗鬆症トライアルデータベース

 メルクマニュアル日本語版
日本語サイト
メルクマニュアルを翻訳した日本語版.一通りの病態,治療などが簡潔に書かれている.萬有製薬が提供しており,無料で利用できますが,内容は中立的な立場をとっているようです.「今日の治療指針~私はこう治療している~」を読むのだったら,こちらの方が良いと思います...
 東邦大学医学メディアセンター 診療ガイドライン
日本語サイト
日本のガイドラインのリンク集です.2010年11月にリニューアルした結果,ちょっと見にくくなってしまいました.以下の日本医科大学電子図書館のEBM・診療ガイドラインサイトのほうがオススメです.
 日本医科大学電子図書館 EBM・診療ガイドライン
日本語サイト
日本のガイドラインのリンク集です.ここに行けば,日本でどのようなガイドラインが作られているのか一目瞭然で分かります.検索はできませんが,東邦大学医学メディアセンターのサイトよりも探しやすいと思います.リンクも張られているので,オンラインでガイドラインを見たい場合も,ここからたどると便利でしょう.
 医療情報サービスMinds
 日本語サイト
(財)日本医療機能評価機構が運営する医療情報サービスのサイトです.国内のガイドラインが公開され,それに関連する文献の構造化抄録が閲覧できます.ただし,利用には登録(無料)が必要.また,公開されているガイドラインは最新版でないことがありますので,注意が必要です.
 医療美術部 診療ガイドライン検索システム
 日本語サイト
医師、看護師、薬剤師、医療系学生さん。イラストや漫画を描く事が好きな医療系の人達が、楽しく交流や活動を出来る団体を目指す「医療美術部」にある診療ガイドライン検索サイト.各診療ガイドラインへのリンクがたどりやすい.
海外のガイドライン
 National Guideline Clearinghouse(米国AHRQ)

 NICE(英国NHS)
 SIGN(英国,スコットランド)
英語サイト
海外のガイドラインは無料で公開されているだけでなく,様式も統一されており,見やすく作られているのが特徴です.
使い方:
NICE:一覧が表示されるので,参照したいものをクリックする.下の方にある”Guidance documents”の”Full guideline PDF format”をクリックすればpdfファイルでダウンロード可能です
SIGN: 一覧が表示されるので,参照したいものをCtrl+Fで検索してクリックする
米国の予防医学サービスタスクフォース
U.S.Preventive Services Task Force(USPSTF)

英語サイト
米国の健康診断・予防医学の推奨をGRADE systemで作成し,公開しているサイトです.
 医薬品医療機器情報提供ホームページ
日本語サイト
添付文書情報をGoogleで探すのは以外と苦労するものです.このサイトでは,国内で認可されている薬品について,その添付文書情報が無料で検索できます.pdf版もダウンロード可能です.安全性情報,副作用情報を調べたいときにも有用.
添付文書情報を検索するためには,左のメニューから,「添付文書情報」のボタンをクリックします.
 お薬110番 薬価サーチ
日本語サイト
国内で承認,販売されている薬剤の薬価を無料で簡単に調べられるサイトです.
私は薬価をとても気にしているので,重宝しています.
 

マクギーの身体診断学 Evidence-Based Physical Diagnosis

 
 英語/日本語書籍
診断の二次資料です.冊子体なので,webなどでは利用できませんが,特に身体診察の所見についての感度・特異度,尤度比が充実しています.これだけまとまっている本は他にはありません.
2007年4月20日に英語版第2版が発売されました.英語が嫌だからといって日本語版を購入しようとする方がいらっしゃいますが,断然に英語版をお薦めします.見ていただくと分かりますが,ほとんど必要な情報は表にありますので,英語でも苦痛ではありません.

2012年3月19日に英語版第3版が発売されました.内容がだいぶ変わりましたが,日本語版第2版より安いです.
(2012.9.17)
 

JAMA Network The Rational Clinical Examination

 

英語/日本語書籍
米国医師会雑誌(JAMA)の連載されている,診断についてのシステマティックレビューシリーズ.
1つの疾患についての病歴,身体診察,検査の感度・特異度,尤度比についての論文が集められ,表になっている.

(2017.11.28)

 

JAMA evidence The Rational Clinical Examination: Evidence-Based Clinical Diagnosis
JAMA版 論理的診察の技術 ―エビデンスに基づく診断ノウハウ―

 

英語/日本語書籍
米国医師会雑誌(JAMA)の好評連載をまとめた上記のJAMAエビデンスシリーズの集大成
JAMAに不定期で連載されている診断についてのシステマティック・レビューは,他にも類を見ないクオリティーの高さと選ばれたテーマの重要度を考えると,これを読まずには診断推論はできないと言えるでしょう.
JAMAに連載された論文からさらに新しいエビデンスを加筆修正されてまとめられた,これ一冊あれば全てを網羅するというとても有り難い書籍です.

(2010.4.16)

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