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 ホーム > pES club > 過去の例会の記録-中期

pES club

 第5期第10回例会-step2大会

日時:2006.10.29

例会では,課題について,各学生の検索手順とその結果を発表して貰い,それに引き続き全員でディスカッションを行った.
各学生の検索したテーマは以下の通り.

学生 疑問 検索した情報源
医学部6年

P:白血病の化学療法中に骨髄抑制により好中球が1000/μl以下まで低下している40歳男性が
E:抗菌スペクトルの広い抗菌薬を服用することは
C:服用しないことに比べて
O:感染症にかかるリスクを減少させるか
疑問のカテゴリー:予防

PubMed
Google
MMJ
DynaMed
医学部6年

P:高脂血症、喫煙歴があり、急性心筋梗塞でPCIを受けた62歳の男性が
E:術後にリハビリを行うのは
C:リハビリを行わないのに比べて
O:どれだけQOLを高めるか
疑問のカテゴリー:治療

PubMed
DynaMed
ACP Journal Club
医学部5年 P:喘息の既往ある、2時間前まで咳のあった結膜がやや充血した6歳女児が
E:咽頭ぬぐい液による迅速診断を行うことは
C:咽頭ぬぐい液によるアデノウイルス分離を行うこととくらべて
O:咽頭結膜炎をどれだけ診断できるか?
疑問のカテゴリー:診断
PubMed
メルクマニュアル日本語版
DynaMed
医学部4年

P:慢性腎不全(第4期、末期)、糖尿病のない57歳男性が
E:血液透析をうけるのは
C:腹膜透析をうけるのと比べて
O:平均生存期間がどれだけよいか
疑問のカテゴリー:治療

PubMed
DynaMed
The Cocrane Library
歯学部6年 P:右上第一大臼歯の象牙質う蝕治療を受診する24歳女性が
E:浸潤麻酔注射前にキシロカインゼリーにて表面麻酔の貼薬を受けた場合
C:ハリケイン ゲルの貼薬を受けた場合と比べて
O:注射刺入時の疼痛が減少するか
疑問のカテゴリー:予防
歯科衛生士のための臨床論文の読み方 -歯科二次情報集
予防歯科室・親知らず口腔外科室
The journal of Evidence-Based Dental Practice
Evidence-Based Dentistry
DynaMed
PubMed
歯学部6年

P:下顎左側第一大臼歯に根尖病巣がある,50歳代女性(全身疾患等の問題はない)における長期間に渡る感染根管治療で,
E:無貼薬の処置は,
C:何らかの薬剤(水酸化カルシウム,フェノールカンフル,ユージノール等)を貼薬するのと比べて,
O:症状は改善されるか.治癒までの経過は短くなるか
疑問のカテゴリー:治療

JDream
薬学部修士2年

P:小脳出血の術後、寝たきりで意識レベルが低い(GCSでE4V2M5)の60代男性患者が
E:ガスター(胃液分泌抑制薬)を服用すると
C:ムコスタ(胃粘膜保護薬)を服用するのに比べ
O:感染(誤嚥性肺炎)のリスクが増加するか
疑問のカテゴリー:害

医中誌
DynaMed
UpToDate
The Cochrane Library
PubMed
薬学部修士2年

P:骨粗しょう症である65歳の女性が
E:エビスタを飲むのは
C:エビスタを飲まないのと比べて
O:乳がんの発生率は減少するか疑問のカテゴリー:予防

PubMed
DynaMed
薬学部修士2年
P:糖尿病性腎症で、利尿薬以外の心不全の薬を飲んでいない70歳代男性が
E:β遮断薬であるカルベジロールを飲むのは
C:カルベジロールを飲まないのと比べて
O:死亡率は減るか
疑問のカテゴリー:治療
DynaMed
看護学部修士1年

P:正期にAFDで出生し、経過が順調な新生児が
E:睡眠時に添い寝をされると
C:睡眠時に添い寝をされないのに比べて
O:SIDSになるリスクが高くなるか
疑問のカテゴリ:リスク

DynMed
CINAHL
PubMed

 一人当たりの発表・ディスカッション時間は30分程度であった.今期前半では,情報検索の際にはPubMedしか用いていなかったためか,学生はPubMedの検索を中心に行う傾向にあった.情報を検索する際に何を用いたらいいか分からないことが多いようであったが,その場合はまずは感度の高いGoogleで調べることを促した.また,自分の欲しい情報に見合った情報源を選択する重要性についても触れた.ただし,1つの情報だけではバイアスが含まれている可能性が高いため,なるべく多くの情報を集めるべきであることを強調した.有用な情報源については,資料集-日常診療で有用な二次資料を参照することを勧めた




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