もし東京五輪を開催するという前提に立つとしたら
仮に東京オリ・パラをやるとしたら,その条件として,すべての大会関係者がコロナワクチン接種を完了してワクチンが効力を発する状態になってかつ感染していないことを保証・確認できることが最低限必要になるだろう.とすると,海外在住者は例えば大会開会式の7月23日から逆算して,その14日前の7月8日には隔離のための入国を完了していなければならない.
ワクチン接種により効果が証明されているのは,ファイザー社製は2回目接種の7日後以降,モデルナ社製とアストラゼネカ社製は2回目接種の14日目後以降なので,3週間隔で接種スケジュールのファイザー社製ならば,逆算して少なくとも2回目を7日1日に,そして1回目を6月10日に接種しなければならない.一方4週間隔で接種スケジュールのモデルナ社製とアストラゼネカ社製ならば,逆算して少なくとも2回目を6日24日に,そして1回目を5月27日に接種しなければならない.このエントリーを書いている今からはもう2日後だ.
もちろん,開会式に間に合わなくても出場予定日までに隔離解除になっていればいいので,競技によってはもう少し遅いスケジュールでも良い.また,現在国内で承認されているのは,上記3社のワクチンだけだが,他のワクチン接種者を接種したとみなすかどうかの判断も必要である.
各国のアスリートや大会関係者のワクチン接種状況はわからないが,本当に接種できるのか?代表選手が決まっていない国もあるだろう.各国に依頼するにしても,これからでは無理ではないだろうか.あるいは既に依頼しているのか?特例に特例を重ねて,事実上無法地帯になる予感しかしない.なし崩し的にワクチン接種が完了していなくても入国させ,しかも隔離期間を短縮させるようなことにはならないだろうか.一部では大会関係者から有観客試合にするべきという声も上がっているようだが,恐ろしい.